行方不明者の日記, 人間の声

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行方不明者の日記 (IL DIARIO DI UNO SCOMPARSO)
音楽:レオシュ・ヤナーチェク
アルト、テノール、3つの女性声とピアノのために、V/12
リブレット:ヨゼフ・カルダ

 

人間の声
音楽:フランシス・プーランク
1幕のリリックトラジディ
リブレット:ジャン・コクトー

 

 

あらすじ - 人間の声

 

全1幕

ある女の寝室、乱れたベッドの傍に小さなテーブルが置いており、その上に電話が置かれている。

ある夜の更けがた近く。女はネグリジェの上からガウンを着た姿でベッドの傍に死んだように倒れている。すると、電話のベルが鳴るので彼女が出ると、それは間違い電話で通話主に間違いを正す。すると、すぐにまた掛かって来た電話は、またも間違え電話だった。女が受話器を置くと、今度は5年間付き合った末に数日前に別れを切り出された恋人からだった。女は恋人に「別の女性と結婚するから別れてくれ」と言われ絶望していたのだったが、実はまだ彼と話しがしたくて、彼からの連絡を心待ちにしていたのだった。女は自分の不安定で落胆しきった気持ちを彼に感づかれないように、必死で平静を装いながら、マルトと食事をして帰ったばかりで、まだ服も帽子も着けたまま、昨日は眠れなかったので睡眠薬を一粒だけ飲んだけど、今は元気だと強がって嘘をつくのだった。そして自らの心痛を少しも表さずに、貴方からの手紙は全部まとめて送り返す、明日取りに来たジョゼフに渡せばいいのね、今の貴方の格好が手に取るように分かる、などと話しを始めると空元気を出しているのではないかと聞かれたようで、そんなことはないと強がってみせる。さらに、私のことは想像しないでよ、人に見せられる格好じゃないわ、だって一人で寝る習慣がなかったから、などと話す。すると、突然電話は途中で混線して切れてしまう。女はすぐに男に電話を掛け直すが、使用人が出て彼は今いないと言う。せっかく話しができたのに突然、話が中断しまったため、女の心は乱れ、再び彼から電話が掛かって来た時には、既に落ち着きは全くなくなっていた。女は先刻とは豹変し、溢れ出る感情のままに男への未練を洗いざらい語り始める。マルトと食事をしたのは嘘で、本当のことを言うと、貴方からの電話を心待ちにしていたのだった。昨夜は、睡眠薬を12粒も飲んで死ぬ覚悟だったけど、怖くなってしまって、マルトに電話して医者と駆け付けてもらい夕方までいてもらったが、貴方との電話が大事だったから、安心させて帰ってもらったことも告白した。その後、数回に亘って電話が混線したり切れたりする中、女は絶望する気持ちと男を愛する気持ちを伝え続け、女の精神状態を懸念したらしい男は電話が切れる度に女に電話を掛け直した。安心してよ、二度は自殺しないからと言うと、電話のコードを首に巻き付け、私たちの想い出の地マルセイユに新しい恋人と行くなら、どうか二人でよく一緒に泊まったホテルにだけは泊まらないでほしいと懇願し、愛していると繰り返す。そして、もう完全に捨てられ、望みがないことを確信すると、もう電話を切って、愛していると呟きながら、自分の首を電話のコードで強く絞め意識を失う。女が手にしていた受話器が床に落ち、事切れるのだった。

プログラムとキャスト

行方不明者の日記 (IL DIARIO DI UNO SCOMPARSO)
アルト、テナー、三つの女性の声とピアノのために、V/12
テナー: マッティアス・コジオロスキ
メゾソプラノ: ヴェロニカ・シメオーニ
ピアノ: ドナルド・スルゼン

 

人間の声
一人の女性: アンナ・カテリーナ・アントナッチ
ピアノ: ドナルド・スルゼン

 

演出: アンドレア・ベルナルド
セット: アルベルト・ベルトラーメ
衣装: エレナ・ベッカロ
照明: マルコ・アルバ

 

ローマ歌劇場の新プロダクション

国立劇場

ビアアゴスティーノデプレーティスの角にコルソヴィミナーレにあり、現在の劇場ナツィオナーレは、1925年に建てられた映画館·ホール、Supercinemaとして誕生しました。 

1990年代の終わりに、Supercinemaローマ評議会に買収し、さらに会場として伊オペラ座ディ·ローマに与えられた。 2006年には、多くの修復の最後は約500人をホストできるようになりまし、会場には現在の外観を与え、達成された。

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